「プロパガンダ信じるな」露国営チャンネルのニュース番組で女性スタッフが反戦訴え
ロシアとウクライナは14日、停戦に向けた4回目の協議を行いました。協議は一時中断され15日に再開されるということです。
首都キエフで14日撮影された映像。歩行者が画面左上を気にした次の瞬間、ミサイルのようなものが着弾し、激しく炎上しました。ロイター通信によりますと、この攻撃で2人が死亡したということです。
アメリカ国防総省の高官はロシア軍の進軍が止まっていて、キエフなどで長距離の砲撃を増やしていると分析しています。
また、13日に西部ヤボリウの軍事施設がミサイル攻撃を受けましたが、ロシア軍の西部への攻撃拡大は「アメリカの軍事支援に影響しない」と強調しています。
一方、いわゆる「人道回廊」を使って、これまでにおよそ15万人が避難しました。ただ、ロシア軍の包囲が続く南東部のマリウポリでは避難を希望するおよそ20万人が依然取り残され、深刻な人道危機となっています。
こうした中14日、ロシアとウクライナの4回目の停戦協議がオンライン形式で行われました。内容は明らかになっていませんが、ウクライナ側によりますと、協議は一時中断され、15日に再開されるということで、2日連続の協議は初めてです。
一方、14日のロシア国営「第1チャンネル」のニュース番組の映像では、突然、「戦争反対、プロパガンダを信じるな」などのメッセージを掲げた女性が入ってきて、反戦を訴える様子が数秒間放送されました。
プーチン政権が言論統制を強める中の出来事で、ロイター通信によりますと、女性はこのチャンネルのスタッフで警察に連行されたということです。