フィジー住民「建物全体揺れた」トンガ噴火
南太平洋のトンガ付近で発生した大規模な噴火について、隣国フィジーに住む女性が、「建物全体が揺れた」などと衝撃のすさまじさを語りました。
トンガ付近で15日に発生した海底火山の大規模な噴火では、衝撃波が大気を伝わりました。専門家からはこの衝撃波により、太平洋沿岸の広い範囲で潮位の変動が起きた可能性があるとの指摘が出ています。
トンガから、およそ800キロ離れたフィジーの首都スバに住む、サンヤ・ルジエロさんも衝撃波を感じたといいます。
フィジー在住 サンヤ・ルジエロさん「すさまじい音でした。その反響音や震動を確かに感じました。窓やドアなど建物全体が揺さぶられたんです。これまで体験したことのないものでした」
ルジエロさんはトンガにいる友人と連絡がとれず、心配だと話しました。
サンヤ・ルジエロさん「現在のところ死傷者の報告はありませんが、まだ48時間ほどしか経過していないのです。これは非常に初期の評価です」
今回の大規模噴火を受け、同じ南太平洋に位置するニュージーランド政府は17日、現地に哨戒機を派遣しました。今後、飲料水などの支援物資の輸送につなげたい考えです。