ロックダウン中の行動を巡り、辞任を求める声が強まっているイギリスのジョンソン首相。公共交通機関や屋内でのマスク着用など、ほとんどの規制を撤廃すると表明しました。

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これまでに１５００万人以上が感染したイギリス。（感染者　１５６１万６９人　死者　１５万３３７８人　米ジョンズ・ホプキンス大　２０日午後５時時点）

オミクロン株の感染拡大で、１月上旬には１日の感染者が一時、２０万人を超えていましたが、その後は減少傾向に転じています。こうした状況を受け、イギリスのジョンソン首相は１９日、新型コロナの規制について、次のように表明しました。

イギリス　ジョンソン首相
「イギリス政府は、どこであってもマスクの着用を求めない」

これにより、ロンドンがあるイングランドでは、１月２７日から公共交通機関や屋内でのマスク着用のほか、大人数のイベントでのワクチンパスの提示など、ほとんどの規制が撤廃されます。

「感染はピークを超えた」とするジョンソン首相ですが、１９日に発表された感染者は１０万人を超え、１日の死者も３５９人にのぼっています。

規制の緩和についてロンドン市民の反応は…

ロンドン市民
「少し早すぎると思います。まだ感染者が多いし、何が起こるかわかりません」

ロンドン市民
「変異株が弱くなっているので、私たちは自分の生活に取りかかる時だと思います」

また、ジョンソン首相をめぐっては、ロックダウン中に飲み会に参加していたことが発覚し、辞任を求める声が強まっていて、「自身の難局を逃れるための規制撤廃だ」との批判も出ています。