中国、台湾からの化学製品など関税優遇措置停止へ
中国は、台湾から輸入している化学製品など12品目について、関税の優遇措置を停止すると発表しました。年明けに迫る台湾の総統選挙を前にした揺さぶりとみられています。
中国政府は21日、台湾から輸入しているアクリルなどの12品目について、現在の関税の優遇措置を来月1日から停止すると発表しました。
中台間の貿易をめぐっては、台湾が、中国からの農産物などおよそ2500品目に輸入制限をかけていることについて、中国商務省が今月15日、「貿易障壁にあたる」と主張していました。
この時、中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は、「台湾の民進党政権が輸入を不当に制限している。関係部門が適切な措置をとることを支持する」と対抗措置を示唆していました。
台湾で来月13日に、総統選挙が行われることから、中国と距離のある与党・民進党に圧力をかけ、台湾世論を揺さぶる狙いがあるとみられています。