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断続的に爆発音、イスラエル地上部隊「大規模」地上作戦 ガザ地区境界から2キロの町は…

2023年10月31日 17:53
断続的に爆発音、イスラエル地上部隊「大規模」地上作戦 ガザ地区境界から2キロの町は…

イスラエル軍の地上部隊が攻勢を強めています。ネタニヤフ首相は30日、攻撃の手を緩める考えがないことを強調していて、一部の部隊はイスラム組織ハマスが拠点を置くガザ地区の中心部に迫っています。では、イスラエルから最新情報を伝えてもらいます。中継です。

今、私がいるのはガザ地区との境界から2キロほどのスデロットという町です。奥に見えるのがガザ地区です。今も断続的にイスラエル軍による攻撃が行われていて、31日は快晴なのですが、建物が密集した街からは、煙がたち上っている様子が確認でき、街は少しかすんでいます。

現地メディアなどによると、イスラエルの地上部隊はガザ市郊外で「大規模」な地上作戦を実施していて、建物が黒焦げになった様子も確認できます。

イスラエル軍は30日夜、イスラム組織ハマスにより人質となった女性兵士を地上作戦で救出したと発表しました。

私たちは1時間ほど前にこちらに到着したのですが、31日も10秒おきぐらいの間隔で断続的に爆発音が聞こえてきて、煙だけではなくて、炎のような赤い光がガザ地区に落ちていく様子も確認できました。

一方、ハマス側も徹底抗戦を続けていて、イスラエル国内では30日もガザ地区近くの町でロケット弾が着弾しています。

――地上作戦の拡大で、ガザ地区内の様子は、どうなっているのでしょうか?

ガザ地区内の人道状況は日に日に深刻化しています。

国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長は「ガザの通りには汚水があふれていて、間もなく大規模な健康被害を引き起こすだろう」と訴えました。

アメリカ政府は、支援物資を積んだトラック45台がガザ地区に入ったと発表しましたが、国連のパレスチナ大使は一日100台のトラックが必要だとしていて、必要な支援物資は行き渡っていないのが現状です。

ガザ地区内の死者は、これまでに8000人を超えていて、うち70%近くが女性と子どもです。一刻も早い停戦に向けた国際社会の取り組みが求められます。