×

ニューヨーク市作成の薬物対策冊子に批判

2010年1月8日 21:38

 アメリカ・ニューヨーク市がヘロインの乱用を防ぐために作成した冊子に対し、逆に使用を助長する内容だとして批判の声が上がっている。

 この冊子はニューヨーク市が作成したもので、ヘロインの乱用防止を訴える一方、中毒患者に対しては「ジャンプして体を温めると注射が打ちやすい」などとイラスト付きの説明が書かれている。また、「飲酒をした場合、ヘロインの使用は控えること」「自分の適量を知っておくこと」など、ヘロインの使用を前提とするような記述もあるため、麻薬取締局は「使用を奨励するようなもの」と激しく批判、ニューヨーク市に対して回収を求めている。

 一方、冊子を作成したニューヨーク・ブルームバーグ市長は、冊子の目的は「ヘロインの過剰摂取やヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染リスクを減らすこと」と主張し、冊子を回収する考えはないとしている。