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米・マサチューセッツ州で上院議員補選

2010年1月20日 12:03

 アメリカ・マサチューセッツ州で19日、エドワード・ケネディ上院議員の死去に伴う上院議員補欠選挙が行われた。オバマ大統領のこれまでの政策を評価する選挙としても注目されている。

 これまでのところ、与党・民主党のコークリー候補と野党・共和党のブラウン候補が接戦を演じており、ブラウン候補がリードしているとする世論調査もある。オバマ大統領は投票2日前に現地入りし、「いつもあなた方の味方になってくれるのは誰か。火曜日(19日)の選挙は、その問いがすべてだ!」と演説し、コークリー候補の支持を強く訴えた。

 オバマ大統領が危機感を強める理由は、選挙結果が政権の行方に大きな打撃を与える可能性があるため。今回、民主党が敗北すれば、民主党が上院で安定多数に必要な60議席を割り込み、共和党が法案の可決を遅らせる様々な手段を使えるようになる。その結果、医療保険制度改革法案や温暖化対策関連法案の審議が大幅に遅れる可能性もある。

 今回の選挙は、オバマ政権の1年の成果に対する信任投票とも位置付けられており、ホワイトハウスは選挙の行方を固唾(かたず)をのんで見守っている。