米・中間選挙 共和党が上院過半数“確実”
アメリカ・オバマ政権の6年間の評価となる中間選挙は開票が進んでいる。現地の複数メディアは、焦点の上院で4日夜、野党・共和党が過半数に達することが確実になったと伝えた。ワシントンから近野宏明記者が最新情報を伝える。
4日午後11時半を回り、開票はアラスカ以外の全ての州で行われており、NBCテレビによると、共和党がアイオワ州で当選を確実にしたと伝えている。これによりオバマ政権は大きな転換期を迎えることになる。
NBCテレビは、開票結果や出口調査などに基づき、定数100の上院では共和党が非改選議席と合わせて過半数の51議席を獲得する見通しだと伝えた。接戦州では、ニューハンプシャーが民主党。カンザス、ジョージア、アイオワ、コロラドが共和党。接戦州で民主党が勝利を確実にしたのは1つの州にとどまっている。早々に当選を確実にした上院の共和党のトップ・マコネル院内総務はケンタッキー州で4日、「この国を変える時が来た」と述べ、上下両院を制することに自信を示していた。
また、下院では野党・共和党が引き続き過半数を獲得することが確実で、どこまで伸びるかが注目される。
オバマ大統領は現在、ホワイトハウスで開票状況を見守りつつ、民主・共和両党の候補者らと電話で話をしているという。大統領は7日午後にはマコネル氏ら議会幹部らと今後の議会運営について協議する。
上下両院で少数与党となることが確実になり、野党とどう折り合いを付けて残る2年の任期で政策の実現を目指すのか。選挙結果を受けて、オバマ大統領の政治姿勢にも変化が求められる。