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焦点はイラン核問題、IAEA理事会始まる

2010年3月2日 8:39

 オーストリア・ウィーンで1日、国際原子力機関(IAEA)の理事会が始まった。焦点はイランの核問題だが、国際社会で新たな経済制裁を求める声が上がる中、イラン側はNNNの取材に対し、「制裁はむしろ逆効果だ」と強くけん制した。

 焦点となるイランの核問題について、天野事務局長は「協力姿勢が不十分なため、核物質すべてが平和利用とは確認できない」と、これまでにない厳しいトーンで批判した。

 一方、アメリカなどは、国連安全保障理事会での新たな経済制裁を求めて働きかけを強めているが、イラン・ソルタニエ大使は、NNNの単独インタビューに対し、「追加制裁で核活動を中止させようと思うならば、それは逆効果だ。むしろ活発化させ、我々の決意を固めることになるだけだ」と述べ、こうした動きを強くけん制した。

 理事会は数日間行われる予定だが、イランへの非難の声がさらに高まるのは確実だ。