タイの首都・バンコクで反政府集会を続けているタクシン元首相の支持派は、１６日朝から集会参加者に血液の提供を呼びかけている。集めた血液は１６日夕方にも抗議のため首相府などにまく予定。

　タクシン派は１６日朝から、支持者に１人１０ミリリットルの血液の提供を呼びかけている。１０万人分、計１０００リットルを集めたいとしており、集めた血液は１６日夕方にも抗議のため首相府などにまく予定。

　議会の解散などを求めて集会を続けるタクシン派に対し、アピシット首相は再三、要求を拒否している。タクシン派の採血担当者は「この血は国民を無視する政府を非難するためにささげます」と話している。

　シンボルカラーの赤い血で訴えかける作戦は、行き詰まるタクシン派の苦肉の策とも言えそうだ。