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トヨタリコール問題 弁護士らが大規模会議

2010年3月25日 11:16

 「トヨタ自動車」のリコール問題をめぐって、アメリカ各地の顧客らがトヨタを訴えている。この複数の訴訟を一つにまとめようと、弁護士らが24日、アメリカ・カリフォルニア州で大規模な会議を開いた。

 現在、アメリカでは、不具合を知りながら車を販売し、顧客を危険にさらしたなどとして、トヨタに損害賠償を求める裁判が各地で起きている。会議では、これらの訴訟を一つにまとめ、効率よく進める「広域集団訴訟」に変えていこうと、弁護士らがトヨタ車のデータ記録装置の特徴や集団訴訟の手続き方法などを報告しあい、幅広く共通認識を深めた。中にはモニターに日の丸を映し、参加者を鼓舞する弁護士の姿も見られた。また、らつ腕として知られるマーク・ゲラゴス弁護士も壇上に立ち、トヨタを激しく批判した。

 トヨタ車をめぐる問題では、すべての事故が不具合が原因と結論付けられたわけではないが、弁護士らはあくまでトヨタの責任を追及する方針。25日には、連邦裁判所が広域集団訴訟にするかどうかを決める審理が行われる。