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金総書記が訪中、健康悪化後初の国外訪問

2010年5月4日 8:14

 北朝鮮・金正日総書記が3日、約4年ぶりに中国を訪問した。08年夏に健康を悪化させてからは初めての国外訪問となる。NNNのカメラは金総書記の姿をとらえた。

 日本時間3日午後3時半ごろ、NNNのカメラが中国東北部・大連のホテルでとらえた映像には、随行員や警備要員に囲まれた金総書記が人民服にサングラス姿で歩き、車に乗りこむ様子が映っている。1時間半後にホテルに戻った際には、左足を引きずっている様子がはっきりと確認された。08年夏に患った脳疾患の後遺症が出ていることをうかがわせる。また、日本時間3日午後7時ごろにも外出した。中国側との晩さん会に出席したもようで、中国・李克強副首相が金総書記を滞在先まで送り届ける姿が確認された。金総書記は現在も大連に滞在している。

 金総書記の中国訪問について公式の発表は一切ないが、今後は中国・胡錦濤国家主席らと会談し、経済支援の問題や北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議などについて意見を交わすものとみられる。