英総選挙 保守党が第一党、過半数に届かず
6日に行われたイギリスの総選挙は、最大野党・保守党が与党・労働党を破って第一党となるものの、過半数に達しないことが確実となった。イギリスでは二大政党政治が長く続いており、異例の事態になっている。
BBC(=イギリス放送協会)によると、日本時間7日午後7時現在の開票率は95%で、保守党は291議席を獲得し、労働党が248議席、自由民主党が51議席で続いている。しかし、保守党は過半数となる326議席を単独で獲得できていない。労働党と自由民主党が連立を組むことになれば、保守党の議席数を上回ることになる。
13年ぶりの政権奪還を狙う保守党のキャメロン党首と、現職のブラウン首相が共に政権を担う姿勢を見せる中、第三極として注目される自由民主党のクレッグ党首は日本時間7日午後6時半過ぎ、「第一党となった保守党に組閣の権利がある」と述べ、まず保守党と話し合う姿勢を示している。しかし、保守党が少数与党になる道を選択することも考えられ、新政権の行方は流動的。