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ホワイトハウスの名物記者、失言で引退

2010年6月8日 11:06

 アメリカのホワイトハウスの名物記者が、自らの発言で引退に追い込まれた。

 引退を発表したのは、50年にわたってホワイトハウスで取材を続けてきた記者のヘレン・トーマスさん(89)。トーマスさんはインタビューで「ユダヤ人はパレスチナから出ていき、ドイツやポーランドに戻ればいい」と発言。これに対し、ギブス報道官が「発言は侮辱的で非難されるべきものだ。この発言はもちろん、メディアや政権の意見を反映しているものではない」と述べるなど、ホワイトハウスなどが批判を強めていた。

 トーマスさんは発言を謝罪した上で、引退を表明。歴代の政権に厳しい質問を浴びせてきた名物記者がホワイトハウスを去ることになった。