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ダウ平均続落、268ドル安の9870ドル

2010年6月30日 9:56

 29日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、景気の指標の悪化や世界経済への不安が高まったことから、ダウ平均株価は前日比で約270ドル値を下げて取引を終えた。下落は4営業日連続。

 29日のニューヨーク株式市場は、ヨーロッパの金融機関の資金繰りが悪化していることが明らかになったほか、中国の株式市場が下落したことから売りが優勢となった。その後、景気の重要な指標となる6月の消費者景気信頼感指数(全米5000世帯を対象に景気の認識を調査する指数)が4か月ぶりに大幅に低下した。こうしたことから、ダウ平均株価は前日比268ドル22セント安い9870ドル30セントで取引を終えた。

 ハイテク株中心のナスダック総合指数は、前日比85.47ポイント安い2135.18で取引を終えている。

 一方、オバマ大統領は29日、ホワイトハウスでFRB(=連邦準備制度理事会)のバーナンキ議長と会談した後、「アメリカ経済が強くなっているとの認識で一致した」と述べた。ただ、雇用の回復に取り組む必要もあると強調している。