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ドバイ、全身スキャナーの導入見送りへ

2010年7月7日 13:22

 テロ防止のため、空港で搭乗客の服を透視して不審物検査をする全身スキャナーを導入する動きが広がる中、アラブ首長国連邦(=UAE)のドバイは、イスラム教徒への配慮から全身スキャナーを導入しないことを決めた。

 新たな空港を一部開港させるなど、ハブ機能の強化を進めるドバイだが、空港の警備当局は5日、「プライバシーを侵害し、旅行客の移動を妨げる」として、空港での全身スキャナーの導入を見送る方針を発表した。利用の多いイスラム教徒に配慮した形。

 一方で、警備当局は、テロ対策として搭乗客の顔を識別するカメラを導入し、国際指名手配犯の摘発を目指すとしている。

 全身スキャナーについては、すでにアメリカやヨーロッパの複数の空港で導入され、日本でも成田空港で5日から導入に向けた実証実験が行われている。