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ロシア、穀物禁輸開始 猛暑による干ばつで

2010年8月16日 13:45

 記録的猛暑による干ばつのため、ロシア政府が導入を決めていた小麦などの穀物の輸出停止措置が、15日に実施された。

 ロシアではこの夏、記録的な猛暑による干ばつ被害の影響で、国内の小麦価格が上昇している。これを受けて、プーチン首相は5日、国内での需要を優先させるため、小麦などの穀物の輸出を一時停止することを決めていた。輸出停止は、年内いっぱい行われる予定。

 ロシアは世界有数の小麦輸出国で、5日の発表後、小麦の先物相場が急上昇するなど、世界の小麦価格に影響が出始めている。日本はロシアから食料用の小麦は輸入していないが、86%を海外に頼っていて、食品メーカーへの影響が懸念される。