中国を訪問している北朝鮮・金正日総書記は日本時間３０日午前９時前、東北部の都市・ハルビンを出発した。帰国の途に就くとみられる。

　金総書記を乗せたとみられる車の列は日本時間３０日午前９時前、ハルビンの駅に入り、まもなく特別列車が出発した。関係筋によると、金総書記は帰国の途に就く可能性が高いという。中国と北朝鮮の国境の街・図們では、鉄道に面するホテルの宿泊客に午後から立ち退きを求めるなど、警備が大幅に強化されている。

　中国、北朝鮮の両国はこれまで、帰国に合わせたタイミングで訪中を発表しており、三男・ジョンウン氏への権力継承などについて、どのような意見交換が行われたのか、その内容が注目される。