NYダウ 中国利上げ懸念で165ドル安
19日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は1万1000ドルを割りこんで取引を終えた。
19日は、売り注文が優勢で取引が進んだ。これは、中国の中央銀行である「中国人民銀行」が利上げを発表したことを受けたもの。中国の需要に頼るアメリカの企業は多く、景気が減速するのではとの不安感が強まった。さらに、「アップル」などの株が売られたことや大手銀行の「バンク・オブ・アメリカ」の株に売りが膨らんだことでダウ平均株価は大きく下落し、前日比の下げ幅は一時200ドルを超えた。その後はやや戻し、終値は前日比165ドル07セント安い1万978ドル62セントとなり、1万1000ドルを割りこんだ。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は、前日比43.71ポイント安い2436.95となっている。
ニューヨーク外国為替市場の円相場は、中国の利上げ発表を受けて主要通貨に対してドルが買い戻された流れから円安、ドル高となり、1ドル=81円台後半で推移した。