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金総書記 中国との関係強化を強調

2010年10月26日 10:51

 朝鮮半島の分断を決定づけた朝鮮戦争に中国が参戦してから60年の25日、北朝鮮と中国で記念式典が開かれ、両国は友好ムードをアピールした。北朝鮮・平壌での式典には、後継者の地位を固めた金正日総書記の三男・正恩氏も登場した。

 平壌で開かれた式典では、正恩氏が金総書記から向かって2人目に着席し、表情を変えず拍手をする姿などが映し出された。国営メディアによると、演説した金永春人民武力相は「中朝両国の老世代の指導者からのバトンを後世に渡して友好を強化、発展させるのは、両国にとって新たな活力となる」と述べた。

 また、中国国営・新華社によると、中国の代表団と会談した金総書記は先の中国訪問で達した合意について「共に努力し、実践することを期待する」と述べ、中国との関係強化を強調した。

 中国・北京でも記念式典が開かれ、胡錦濤国家主席と、その後継者としての地位を固めた習近平国家副主席が出席した。習副主席は朝鮮戦争への参戦を正当化した上で「中国国民は血で結ばれた友好を忘れてはならない」と述べ、友好関係を強調した。北朝鮮の後継体制の構築を中国が支えていく決意を内外に示した形。