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砲撃は準備された意図的な挑発~米韓国防相

2010年11月24日 11:20

 北朝鮮が23日に韓国・延坪島を砲撃し、兵士2人が死亡した事件で、韓国・金泰栄国防相とアメリカ・ゲーツ国防長官は24日午前0時から電話で会談し、砲撃は「事前に緻密(ちみつ)に計画し、準備された意図的な挑発」という認識で一致した。23日から情報収集を続け、北朝鮮の意図を分析していた韓国だが、偶発的なものではなく、計画的な行動だったという見方を示したことになる。

 一方、延坪島からの住民の避難は続いている。24日朝は海洋警察の艦艇を使って、約340人が仁川の港に向かっている。受け入れ施設が不足しており、知人などを頼れない人は近くのサウナに一時的に収容される予定。

 今回の砲撃では、兵士2人が死亡、15人がケガをしただけでなく、住民3人もケガをした。直接、砲弾が落ちた住宅もあったという。ソウルでは「戦争になるかもしれないという不安が増えた」と話す若者がいる一方で、「いつものことなので驚いていない」とあきらめ顔で話す人もいた。

 24日は、民主化団体が北朝鮮を糾弾する会見を開くなど、波紋は広がっている。