内部告発サイト「ウィキリークス」が公開したアメリカの外交文書で「企業のイヌ」などと評されたロシア・プーチン首相は先月３０日、「ごう慢であり、非道徳的だ」と不快感を示した。

　ウィキリークスが公表したアメリカの外交文書では、プーチン首相を「企業のイヌ」、メドベージェフ大統領を「バットマン役のプーチン首相に従うロビンのようだ」と皮肉っている。プーチン首相は先月３０日、「ＣＮＮテレビ」のインタビューで「私たちを中傷するものだ。真実は、２人は協力して政治に向き合っている」と反論。「ウィキリークスの表現はごう慢で、こういう風に言われるとは想像もしていなかった。これは非道徳的だ」と不快感を示した。

　また、アメリカ・ゲーツ国防長官が「ロシアの民主主義は消えた」と発言したという外交文書について、「ロシア国民の民主的な選択に、アメリカは口を出すべきではない」と述べ、ロシアに対する内政干渉だという受け止めを示した。