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北朝鮮の被害写真公開 韓国「被害与えた」

2010年12月2日 21:33

 北朝鮮が韓国・延坪島を砲撃した事件で、韓国軍の応戦によって北朝鮮側が被った被害をとらえた写真が初めて公開された。韓国国防省は「かなりの被害を与えた」と推定している。

 これはアメリカの民間衛星写真会社「DIGITAL GLOBE」が撮影した衛星写真をアメリカの研究機関「STRATFOR」が公開したもの。延坪島に砲撃を行った北朝鮮軍のケモリ基地には、畑の中に偽装された砲台が並んでいる。その近くの地面に、応戦した韓国軍の砲弾によってできたクレーターがあるのが確認できる。ただ、北朝鮮軍の砲台そのものにはさほど被害がないように見える。また、一部はかなり離れたところに落ちている。

 韓国の情報機関は「韓国軍が放った80発の砲弾のうち、45発が北朝鮮の陸地に着弾した」と分析。国防省は「かなりの被害を与えた」と推定しているが、実際にはさほど損傷を受けていないことが明らかになれば、批判が高まる可能性がある。