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NY株、今年初取引 回復基調が鮮明に

2011年1月4日 8:30

 今年最初の取引となった3日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は前営業日比93ドル24セント高い1万1670ドル75セントで取引を終えた。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は、前営業日比38.65ポイント高の2691.52だった。日本の株価が低迷する一方、アメリカの株価は回復基調が鮮明になっている。

 初取引となった3日は、景気回復への期待感で好調な滑り出しとなった。金融危機の震源地・アメリカ。去年のニューヨーク株式市場でダウ平均株価の年間上昇率は11%となり、2年連続で2ケタを記録。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は約17%の上昇で、アメリカ経済は回復基調が鮮明になってきている。一方、東京株式市場の日経平均株価はマイナス3%で、勢いの差は歴然となっている。

 アメリカの株価が伸びている理由は、ドル安で企業の業績が回復していること、クリスマス商戦などに代表されるように高額な商品を中心とした個人消費が回復してきていることが挙げられる。失業率は9.8%と高く、住宅市場の低迷など全てがいい材料ではないが、悪い材料に引きずられすぎないのもアメリカの投資家の特徴となっている。

 「日本はもっと自信を持つべき」というのが、ウォール街でよく聞かれた言葉だ。