５日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカの早期利上げを懸念するムードが再び広がり、ダウ平均株価は前日比１３９ドル８１セント安の１万６４２９ドル４７セントで取引を終えた。

　また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は、前日比３１．０５ポイント安の４３５２．８４だった。

　５日は、午前中、アメリカの非製造業の景況指数などの経済指標が発表されたが、８年半ぶりの高い水準を達成したことから、早い時期に利上げが行われるのではないかとの懸念が市場に広がって売り注文につながった。また、ウクライナへの侵攻に備えてロシア部隊が集結しているとの報道が出たことも懸念材料となった。

　「当面は企業の業績発表や経済指標の発表で株価を大きく左右するものはないものの、利上げへの警戒感は続く」と市場関係者は話している。