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チュニジア独裁体制が崩壊、大統領は国外へ

2011年1月15日 13:31

 北アフリカのチュニジアで14日、ベンアリ大統領が国外に逃亡し、23年間続いた独裁体制が崩壊した。ロイター通信によると、ベンアリ大統領はすでにサウジアラビアに到着した。

 チュニジアでは、物価の高騰に抗議するデモや暴動が続いていたが、14日、ベンアリ大統領が家族と共に国外に脱出、ロイター通信によると、すでにサウジアラビアに到着した。これを受けて、ガンヌーシ首相が暫定的に職務を代行する予定。

 長年にわたり強権的な体制を築いてきたベンアリ政権が市民の抗議デモで崩壊したことは、同じように長期政権を敷いているエジプトなど近隣のアラブ諸国にも影響を与えそうだ。

 チュニジア全土には非常事態宣言が出されており、日本大使館は、チュニジアに滞在している日本人160人に対し、外出を控えるよう求めている。