少女買春などで起訴されたイタリア・ベルルスコーニ首相の裁判は、担当する判事が３人とも女性に決まった。

　ベルルスコーニ首相は、少女（当時１７）を買春したなどとして起訴され、４月６日にミラノの裁判所で初公判を迎える。イタリアでは、特殊な裁判の担当判事をコンピューターで無作為に選ぶことになっていて、ベルルスコーニ首相の裁判は３人とも女性になった。

　イタリアの新聞各紙は３人の写真を載せ、「宴（うたげ）は終わった」などと見出しをつけた。ＡＰ通信も「女性の尊厳をおとしめた疑いで裁かれるのに、判事が３人とも女性とは皮肉な取り合わせだ」などと報じている。一方で、イタリアでは７５歳以上が服役することはまれで、現在７４歳のベルルスコーニ首相が仮に実刑判決を受けたとしても、服役する可能性は低いとの見方が強まっている。