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米高官発言、講演聴いた学生「間違いない」

2011年3月9日 8:58

 アメリカ国務省・メア日本部長が去年、学生向けに行った講演で「沖縄県民はゆすりの名人」などと発言したとされる問題で、講演を聴いた学生がNNNの取材に応じ、メア氏の発言について「間違いない」と強調した。

 日系4世のトーリ・ミヤギさんは、メア氏の講演に出席してメモを作成した学生の一人で、NNNの取材に対して「メア日本部長が『沖縄の人は怠け者』とか『ゆすり』などと言ったら、こういう言葉は忘れることができないし、はっきりと記憶に残ります。アメリカの外交官から日本人についてこういう強い発言、偏見や差別的ともとれる言葉を聞いて、学生は皆、衝撃を受けました」と話した。

 また、メア氏はメモの内容について「正確ではない」としているが、ミヤギさんは「メモの内容に間違いはない」と強調した。

 一方、近頃、カメラを避けることが多かったキャンベル国務次官補が、自らカメラの前に立った。キャンベル国務次官補は「報道されている内容はアメリカ政府の見解ではない」とした上で、まもなく訪れる日本で日本政府などに対して「個人的に謝罪する」と述べた。また、「米軍基地を置かせてくれている沖縄県に我々は心から感謝している」とも述べた。

 普天間基地移設問題の協議が続く中、アメリカ政府は沖縄での不信感の高まりをさけようと火消しに躍起になっている。