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福島第一原発爆発に危機感~米メディア

2011年3月14日 13:02

 福島第一原発の事故を、アメリカのメディアは不信の目で伝えている。

 アメリカの主要メディアは13日、福島第一原発の建物が爆発する瞬間の映像を繰り返し放送し、「複数の原子炉でメルトダウン(=炉心溶融)の起きる心配がある」などと危機感を持って伝えている。

 また、13日付の新聞「ニューヨーク・タイムズ」は「チェルノブイリ事故以来の最悪な原発事故か」などと見出しをつけ、3ページにわたって報道した。記事では「一般市民の反発を恐れ、完璧を期す余り、対応に遅れが生じたかのもしれない」と指摘し、専門家は「事実の隠ぺいの可能性」にまで触れている。

 アメリカは79年、メルトダウンから深刻な放射能漏れを起こしたスリーマイル島の原発事故を経験している。30年以上たってようやく、オバマ大統領が原発推進にかじを切った経緯があり、日本の事故の影響がアメリカの政策に及ばないか強い関心を持って見守っている。