原発事故時の作業員、被ばく限度引き上げへ
原子力規制委員会は、原発事故などの緊急時に事故収束にあたる作業員の被ばく線量限度を現在の100ミリシーベルトから引き上げる方向で検討に入ることを決めた。
原発事故の収束作業にあたる放射線業務従事者の被ばく線量限度は、福島第一原発事故の直後に100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げられ、政府の事故収束宣言をもって100ミリシーベルトに戻された。
原子力規制委員会は、想定を超える事故などの際は、現在の100ミリシーベルトでは対応できない可能性があるとして、この上限を引き上げる方向で放射線審議会に諮問することを決めた。IAEA(=国際原子力機関)が提示している500ミリシーベルトなどの基準を踏まえて検討する方針。