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米原子力規制委員長「レベル7は適切」

2011年4月13日 14:46

 経産省の原子力安全・保安院が福島第一原子力発電所の事故の評価を最も深刻な「レベル7」に引き上げたことについて、アメリカの原子力規制委員会(=NRC)のトップ・ヤツコ委員長は12日、「適切だ」という認識を示した。

 「今回の決定は驚くべきものではない。福島第一原発の事故は非常に深刻で、日本政府は適切な対応をしたと思う」-ヤツコ委員長は12日、事故の評価をレベル7に引き上げたことについて「事態の深刻さを考えれば適切だ」という認識を示した。アメリカ政府は、福島第一原発の事故発生直後から「レベル5」と評価されているスリーマイル島の原発事故よりも深刻との認識を示していた。

 また、ヤツコ委員長は、12日に行われたアメリカ議会上院の公聴会の中で、11日に起きた震度6弱の地震により、福島第一原発で外部からの電源が切れ、原子炉を冷やすための注水が一時ストップしたことに触れ、「大きな揺れを想定した対処法を検討しなければならない」と述べた。