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米南部の竜巻被害 被災地から記者が報告

2011年4月30日 22:24

 アメリカ南部を襲った竜巻による死者は、32年以降最悪の320人以上、負傷者は2400人以上となっている。原子力発電所が緊急停止して広範囲で停電となり、被災者の生活に影響が出ている。外報部・杉山亮記者が現地から報告する。

 被災した小学校は、竜巻により跡形もなかった。この小学校は、竜巻が襲った日に休校の措置を取ったため、子供たちに被害はなかった。しかし、今後、どこで勉強できるのか見通しは立っていない。

 今回の竜巻で、アラバマ州にある原子力発電所は外部電源の供給が止まり、3基の原子炉が緊急停止した。安全性は保たれているものの、復旧までに最大で数週間かかる見通しで、56万世帯が停電している。

 こうした中、オバマ大統領は急きょ、被災地を訪問した。オバマ大統領は「こんな惨状は見たことがない。復興のためにできる限り支援する」と述べた。

 東日本大震災と同様、広範囲にわたる災害にどう立ち向かうのか、大きな課題を突きつけられている。