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中国からサイバー攻撃 グーグルの情報盗難

2011年6月3日 0:08

 インターネット検索の最大手「グーグル」は1日、中国からのサイバー攻撃を受け、アメリカの政府高官を含む数百人の個人情報が盗まれたと発表した。

 グーグルの発表によると、狙われたのは電子メールサービス「Gメール」の利用者数百人で、アメリカや韓国の政府高官、中国の民主活動家や各国のジャーナリストらが含まれるという。偽のサイトに誘導してパスワードなどを盗み取る「フィッシング」という手口が使われ、被害者のメール内容がのぞき見られた可能性が高いとしている。さらに、グーグルは「今回の攻撃が中国・山東省の済南市から行われたとみられる」と述べ、被害について関係する各国政府に通知したことを明らかにした。

 一方、中国外務省は2日の会見でサイバー攻撃への関与を強く否定した。さらに、「中国は法に基づき、ハッキングなどのネット犯罪を厳しく取り締まっている。中国もサイバー攻撃の被害者だ」と強調した。