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民間人132人の遺体も キーウ近郊マカリウ のどかな町は“見る影もなく…”

2022年4月14日 17:48
民間人132人の遺体も キーウ近郊マカリウ のどかな町は“見る影もなく…”

ロシア軍が撤退した後民間人132人の遺体が見つかったキーウ近郊の町、マカリウに取材に入りました。住民は、避難途中の親子が銃撃されたなどと証言しています。

マカリウの町の住宅街では、完全に崩れ落ちた建物があり、火災も起きたのかあたりは焦げ臭いにおいが漂っています。この一帯はロシア軍の激しい砲撃を受け、被害を受けていない建物はほとんどありません。

ここは迫撃砲か何かが着弾したのでしょうか。地面が丸くえぐれています。その横にある民家も激しくくずれ、原形をとどめていません。窓もふき飛び、壁にも大きな穴があいています。

ここはかつて人口1万5000人ほどののどかな町でしたが、今は見る影もありません。

ウクライナ当局はロシア軍の撤退後、この町で民間人132人の遺体が見つかったと発表しました。難を逃れた住人の方は、当時をこう証言しています。

住人「知り合いの女性と娘が車で避難している時に(ロシア軍に)銃殺されました」

また別の住人は、「たくさんの民間人が亡くなった。なぜロシア軍は住人を攻撃したのか」と悔しそうに話していました。

一方、ロシア軍が撤退したことで町に戻ってくる住民の方もいるということです。

ただ、いつまた戦闘が始まるかもわからない上、学校や病院など暮らしに欠かせない施設の多くが失われたため、今後の見通しはまったく立っていません。