中国・温家宝首相は１９日、中国・北京でアメリカ・バイデン副大統領と会談し、巨額の財政赤字やドル安などに責任ある対応を取るよう求めた。

　中国国営・新華社などによると、温首相は会談で、アメリカ政府の巨額の財政赤字が国債の格下げやドル安などを引き起こしていると指摘し、「アメリカが困難を克服できると信じている」と述べた。世界で最も多くアメリカ国債を持つ国として注文をつけた形。

　これに対し、バイデン副大統領は「アメリカ国債の８％は中国が持っているが、８５％はアメリカ国民が持っている」などと述べ、問題の解決を約束した。温首相は「アメリカが責任ある財政・金融政策を取ると約束したことを評価する」と応じている。