ロシア地方議会でプーチン大統領への「批判」表面化 モスクワや故郷サンクトペテルブルクでも
ロシア軍がウクライナ北東部ハルキウ州の要衝の街から事実上の撤退を余儀なくされる中、ロシアの地方議会では、プーチン大統領を批判する声が表面化してきています。
ハルキウ州・親ロシア派幹部「(ウクライナ側は)ロシア軍をおよそ8倍上回る勢力だった。ロシアは兵士を守るために撤退し、再編成を決定したと思う」
ロシア軍は、ハルキウ州の要衝イジューム周辺からの事実上の撤退を表明しました。ウクライナ側もイジュームのほか南部では過去2週間でおよそ500平方キロメートルを奪還したとしています。
ウクライナが攻勢を強める中、プーチン大統領に忠誠を誓うチェチェン共和国のカディロフ首長は11日、作戦に「間違いがあった」とロシア軍を批判しました。
また、ロシア国内でもプーチン大統領を批判する声があがりはじめています。モスクワの区議グループは、ウクライナ侵攻の責任を問いプーチン大統領の辞任を求める要望書を公表しました。プーチン大統領の故郷サンクトペテルブルクでも議員グループが「プーチン氏の行動は、ロシアの安全保障を脅かしている」として辞任を求める要望書を公表しています。