台湾の馬英九前総統、中国政府の台湾担当トップと会談
台湾の総統経験者として初めて中国を訪れている馬英九前総統が、中国政府で台湾政策を担当するトップと会談しました。
中国を訪れている台湾の野党・国民党の馬英九前総統は30日、中国政府の台湾政策担当のトップ宋濤氏と会談しました。会談で宋氏は、習近平国家主席からのメッセージを伝えた上で、「台湾海峡の両岸の同胞は一つの家族だ」と強調しました。
これに対し馬前総統は、「両岸が絶対交流を維持し、戦争の衝突を避け、中華民族の復興のため努力しなければならない」と応じました。
来年1月の台湾総統選を前に、「台湾統一」を掲げる中国は、野党・国民党との融和姿勢をアピールし、蔡英文政権に揺さぶりを掛けています。
こうした中、蔡総統は中米歴訪の経由地としてアメリカを訪れています。アメリカとの連携を強化する狙いがあるとみられますが、中国は強く反発しています。