中国は２９日夜、独自の宇宙ステーション建設への第一歩となる実験機の打ち上げを行う予定。

　打ち上げられるのは無人宇宙実験機「天宮１号」で、日本時間２９日午後１０時過ぎ、内陸部の内モンゴル自治区にある酒泉衛星発射センターから打ち上げられる予定。「天宮１号」は他の宇宙船がドッキングを行う際の目標となる宇宙船で、２０年をメドに中国独自の宇宙ステーションの建設を目指す中国にとって、今回の打ち上げはその第一歩となる。計画によると、２年以内に無人や有人の宇宙船を計３機打ち上げ、ドッキングや、飛行士が宇宙に滞在しての作業の実験などを行う予定。

　中国国内では、相次ぐ鉄道事故の発生などで中国の技術力への不信が高まっているが、中国メディアは連日、打ち上げに関するニュースを大きく報道しており、国威発揚につなげる狙いがあるとみられる。