タイで広がる洪水は、週末に首都・バンコクにも及ぶおそれがあり、現地に住む日本人の生活にも影響が出始めている。

　大洪水に襲われている中部・アユタヤでは１３日、新たに「ソニー」や「キヤノン」の工場がある工業団地が浸水するなど、被害が拡大している。アユタヤから約１００キロ離れているバンコクでも、週末にかけて大潮を迎え、浸水するおそれが出ている。このため、バンコクに住む日本人の生活にも影響が出始めている。日本人学校は、１３日から３日間の臨時休校となった。スーパーマーケットでは、飲料水やガスボンベが品薄になっている。

　タイ政府は、バンコク中心部に水が流れ込まないよう対策を急いでいるが、インラック首相は「洪水は予測ができない」として厳重な警戒を呼びかけている。