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中韓戦略対話、朝鮮半島の安定維持が重要

2011年12月27日 22:10

 中国と韓国の戦略対話が27日、韓国・ソウルで行われ、北朝鮮・金正日総書記の死去を受け、今後の対応などについて意見が交わされた。

 中韓戦略対話は08年から毎年行われていて、今回の協議には、韓国外交通商省・朴錫煥第1次官と中国外務省・張志軍筆頭外務次官が参加し、金総書記の死去を受けた朝鮮半島情勢が主な議題となった。両国は朝鮮半島の平和と安定の維持が最も重要との認識を確認し、意思疎通と連携を強めることで一致した。また、北朝鮮の核問題を話し合う6か国協議をめぐっては、早期再開が望ましいとの立場を確認した。

 一方、中国漁船の船長が韓国の警察官を刺殺した事件をめぐって、韓国側は中国漁船の違法操業防止に向けて事務レベルで定期的に話し合う枠組みを提案していたが、中国側は「まだ検討中だ」と述べるにとどまった。