きょう金総書記の国葬 韓国の若者たちは…
北朝鮮・金正日総書記の国葬が28日、平壌で行われる。韓国の若い世代は、金総書記の死をどのように受け止めているのだろうか。現地から馬場陽子記者が報告する。
金総書記の葬儀の前日、ソウルの繁華街は普段と変わらず多くの人でにぎわっていた。
北朝鮮建国の父・金日成主席が死去した94年のソウルでは、大学のキャンパスの掲示版に、平壌への弔問団派遣を呼びかける貼り紙があふれていた。北朝鮮との戦争への危機感が強い中、平和のためには弔問が必要だと考える学生が多かったのだ。しかし、今は、弔問の呼びかけどころか、金総書記の死去を伝える貼り紙さえない。
学生「(金総書記死去は)学生生活とは直接関係がないので、不安もない」
学生「自由貿易協定(FTA)とか授業料とか、他の問題がたくさんあるからね」
金主席が死去した94年以降、国内総生産(GDP)を2倍以上に増やすなど経済が大きく成長した韓国。豊かさを実現する一方で、人々の北朝鮮への関心はかつてと様変わりしている。