アメリカ大統領選挙の野党・共和党の候補者レースで、２戦目となるニューハンプシャー州の予備選挙が１０日に行われ、ＮＢＣテレビによると、初戦のアイオワ州に続き、前マサチューセッツ州知事・ロムニー候補の勝利が確実となった。

　ロムニー氏は初戦の保守地盤・アイオワ州と、リベラル色が強いニューハンプシャー州での２連勝となる。共和党でアイオワ、ニューハンプシャー両州の２連勝は、現職大統領が再選を狙った場合を除いて初めて。

　また、ＮＢＣによると、在日米軍撤退を訴えるポール候補の２位も確実になっている。ＡＰによると、開票率４６％現在、ロムニー氏の得票率は３７．１％、ポール氏は２３．５％。前中国大使・ハンツマン候補は１７．２％で、３位につけている。

　今後の焦点は、共和党内で大きな勢力を持ち、穏健派でモルモン教徒のロムニー氏に批判的なキリスト教保守派の票がまとまるかどうかだ。保守派の票は、ポール氏や、アイオワ州で２位のサントラム候補などに分散している。この状況が続けば、ロムニー氏が序盤戦で一気に事実上の候補者に決まる可能性も出てきている。