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議会下院で共和党が過半数確実~米NBC

2014年11月5日 11:20

 アメリカでオバマ政権の6年間への評価となる「中間選挙」の開票が始まった。焦点は議会上院での与野党の過半数争い。異例の大接戦となっていて、特に8つの州の行方が注目される。アメリカ・ワシントンから田口舞記者が中継。

 開票作業は、日本時間5日午前9時から、25州で順次始まっている。アメリカ・NBCテレビは、出口調査などの結果、議会下院で共和党が過半数が確実になると伝えた。また、上院で開票が行われている州のうち接戦となっている3つの州は、まだ結果は出ていない。

 しかし、注目されていたケンタッキー州で、上院共和党トップの大物議員・マコネル氏が当選確実を決めるなど、これまでのところ共和党が優位に戦いを進めている。

 共和党支持「オバマ大統領には不満がある。そう考えて投票した」「国が間違った方向に進んでいるので、選挙で元通りになってほしい」

 アメリカメディアは、出口調査の結果として、投票した人の約6割が「オバマ政権への不満を示した」と伝えている。国民から厳しい目を向けられたオバマ大統領は、投票の最中に複数のラジオ番組に出演し、危機感をあらわにした。

 オバマ大統領「多くの州が接戦となっており、民主党は激しく戦っているが、多くの州が共和党側に傾く傾向にある」

 共和党が上下両院で多数派を占めることになると、オバマ政権の多くの政策は今後、実現不可能となり、残る2年間の政権運営は極めて厳しくなる。接戦となっている上院だが、早ければ日本時間5日午後にも大勢が判明する見通し。