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パレスチナが国連に介入を要請 ハマスとイスラエルの武力衝突による死者は1600人近くに

2023年10月10日 6:26

パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」とイスラエルの武力衝突による死者は1600人近くにのぼっていて、事態がさらに悪化する懸念もでています。

ハマスが7日におこなった大規模攻撃への報復として、イスラエルはガザにあるハマスの拠点などへの空爆や、ハマスの戦闘員の掃討作戦を続けています。ハマス側も断続的にイスラエルにロケット弾を撃ち込んでいて、イスラエルメディアはおよそ900人が死亡したと伝えています。一方、パレスチナ側の保健当局はこれまでに687人が死亡したとしていて、双方の死者は1600人近くにのぼっています。

こうしたなか、ロイター通信によりますと、ハマスは9日「イスラエルが警告なしに民家を空爆するたびにイスラエル人の人質が処刑されることになる」という声明を出したということです。イスラエルのメディアは、ハマスと別の武装組織がおよそ130人を人質にとり、なかには軍の高官もいると主張していると伝えています。

また、ロイター通信はパレスチナ自治政府の通信社を引用し、パレスチナが「ガザで進行中のイスラエルの攻撃」を阻止するため、国連に介入を要請したと報じています。

国連のグテーレス事務総長は、ハマスによる攻撃を非難する一方、イスラエルがガザ地区の包囲を命じたことについて懸念を示しました。

国連・グテーレス事務総長「イスラエルがガザ地区を完全に包囲するという本日の発表を受け、深く心を痛めている」

さらに国際社会に対しガザ地区への早急な人道支援を求めました。