アラブ連盟が11日に緊急外相会合 ハマスとイスラエル武力衝突巡り…パレスチナ側が要請
パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」とイスラエルの武力衝突による死者は1600人近くにのぼっています。こうしたなか、アラブ連盟は11日に緊急の外相会合を開くと発表しました。
ハマスが7日におこなった大規模攻撃への報復として、イスラエルはガザにあるハマスの拠点などへの空爆や、ハマスの戦闘員の掃討作戦を続けています。
ハマス側も断続的にイスラエルにロケット弾を撃ち込んでいて、イスラエルメディアは、およそ900人が死亡したと伝えています。一方、パレスチナ側の保健当局はこれまでに687人が死亡したとしていて、双方の死者は1600人近くにのぼっています。
こうしたなか、アラブ連盟は11日に緊急の外相会合を開くと発表しました。ロイター通信によりますと、会合はパレスチナ側が要請したもので、イスラエル軍の攻撃を止めるための方策を協議するということです。アラブ連盟に加盟しているのは21か国とパレスチナ解放機構で、エジプトの首都カイロにあるアラブ連盟の本部でおこなわれるということです。
ロシアのラブロフ外相は9日、アラブ連盟のアブルゲイト事務局長とモスクワで会談し、ハマスとイスラエル双方に即時停戦を求めました。また、国連のグテーレス事務総長は、ハマスによる攻撃を非難する一方、イスラエルがガザ地区の包囲を命じたことについて懸念を示しました。
グテーレス事務総長
「イスラエルがガザ地区を完全に包囲するという本日の発表を受け、深く心を痛めている」
さらに国際社会に対し、ガザ地区への早急な人道支援を求めました。