米国務省「深刻な懸念」中国軍の軍事演習に
中国軍が台湾周辺で軍事演習を開始したことを受け、アメリカの国務省は13日、「深刻な懸念」を表明しました。
アメリカの国務省は13日、声明を発表し、中国軍が台湾周辺で軍事演習を開始したことへの「深刻な懸念」を表明しました。その上で「台湾海峡やより広範な地域の平和と安定を損なうようないかなる行動も避けるよう求める」として中国に対し自制を促しました。
中国の自制的な行動は「地域の平和と繁栄にとって不可欠であり、国際的な懸念事項だ」と指摘しています。今回の軍事演習は台湾の頼清徳総統が10日、建国記念日と位置付ける「双十節」の演説で「中国に台湾を代表する権利はない」などと述べたことへの反発とみられています。
国務省は声明で「毎年恒例の演説に対して、中国が軍事的挑発を行うことは不当であり、エスカレートの危険性がある」と非難しました。「我々は、引き続き中国の活動を監視し、共通の懸念事項に関して同盟国・有志国と協調して対応する」と強調しました。