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大規模衝突から1か月 ガザ地区の死者1万人を超える 保健当局発表

2023年11月7日 13:21

イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」による大規模な衝突から7日で1か月となります。パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局は6日、ガザ地区の死者が1万人を超えたと発表しました。

ロイター通信によりますと、ガザ地区の保健当局は6日、イスラエルによる空爆でガザ地区最大の医療機関であるシファ病院を含む複合施設が攻撃され、1人が死亡したと発表しました。病院には患者170人と数百人の避難民がいて、この攻撃でパレスチナ人数人がケガをしたとしています。一方、イスラエル軍はシファ病院への攻撃について否定しています。

ハマスとイスラエル軍の大規模な衝突が始まって7日で1か月となります。ロイター通信によりますとガザ地区の保健当局は6日、ガザ地区の死者が1万22人になったと発表しました。イスラエル側も1400人以上が死亡しています。

こうした中、国連のグテーレス事務総長は6日、「ガザの悪夢は人類の危機だ」と指摘した上で、改めて停戦を呼びかけました。

国連・グテーレス事務総長
「進むべき道は人道的停戦だ。今すぐに。人質の無条件に解放を今すぐに。民間人・病院・国連施設・避難所・学校の保護を今すぐに」

また、事務総長は、「ガザが子どもたちの墓場になりつつある」などと強い危機感を示した上で、ガザ地区の住民らに人道支援を提供するため12億ドル、日本円でおよそ1800億円の寄付金を募ると発表しました。