単一紛争での国連関係者の死者数が過去最悪 イスラエルと「ハマス」との衝突で
国連などで構成する人道支援機関の委員会は5日、イスラエルとイスラム組織ハマスとの衝突で、これまでに多数の支援従事者が死亡し、単一の紛争での国連関係者の死者数として過去最悪になったと明らかにしました。
人道支援の推進のため国連などで構成するIASC(=機関間常設委員会)は5日、声明を発表しました。
それによりますと、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突が始まった10月7日以来、UNRWA(=国連パレスチナ難民救済事業機関)の関係者88人を含む多数の支援従事者が殺害され、単一の紛争による国連関係者の死者数として過去最悪になったということです。
その上で、紛争の当事者に対し、国際人道法と人権法に基づくすべての義務を尊重するよう訴えるとともに、人質となっているすべての民間人の即時、無条件での解放を強く求めました。
一方、アメリカのNPO「ジャーナリスト保護委員会」は5日、これまでに36人のジャーナリストとメディア関係者の死亡が確認されたと明らかにしました。
このほか、8人のジャーナリストがケガをし、3人のジャーナリストが行方不明で、8人のジャーナリストがイスラエル軍に拘束されたとの報告を受けているとしています。