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ルーブル美術館“大規模修復が必要”政府に訴え 仏メディア

2025年1月24日 5:37
ルーブル美術館“大規模修復が必要”政府に訴え 仏メディア

パリのルーブル美術館がフランス政府に対し、大規模な修復が必要だと訴える文書を送ったと、フランスメディアが報じました。

フランス紙パリジャンは23日、ルーブル美術館がフランスの文化大臣に対し、危機感を訴える文書を送ったと報じました。それによりますと、美術館の建物は長年の酷使などで負担がかかり、多くの箇所が損傷しているということです。

また入り口にはガラス製のピラミッドがありますが、夏は内部が非常に暑くなるため、働く人たちにとって過酷な空間になっていると指摘。館内の温度調整の不備で「作品の保存状態が危険にさらされている」と主張しています。

ルーブル美術館は、去年も870万人が訪れ、世界で最も来館者が多い美術館ですが、運営費のうち入場料による収入はわずか4分の1にとどまっていて、残りは国の補助金などでまかなわれているということです。

ただフランスは現在、財政危機にあり、ほかの美術館への予算が縮小されている中、ルーブル美術館に対しての補助が増額されるのか注目されます。

最終更新日:2025年1月24日 5:49