プーチン大統領、ミンスク合意は「もはや存在しない」
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の紛争解決に向けたミンスク合意について、「もはや存在しない」と述べました。
22日の会見でプーチン大統領は、ウクライナ政府が長期間ミンスク合意を履行せず、もはや合意そのものが存在していないとして、東部の独立承認はやむを得なかったと述べました。
また、ロシア外務省は、ウクライナから外交官を退避させると発表しましたが、24日にスイスで予定されている米露外相会談は中止されていないとしています。
こうした中、生後1か月の赤ちゃんを連れ、首都キエフから西部の街・リビウに退避してきたウクライナ人夫婦は、NNNの取材に対して、現在の心境を次のように語りました。
夫「万が一、大きな侵攻になった場合には、またどこかへ退避しようと思う。子供を守りたいからです」
妻「ウクライナはずっと独立した国であってほしい。ウクライナの国境を守ってほしい」
一方、侵攻が懸念されているウクライナ東部では、火力発電所が攻撃を受けるなど緊迫した状況が続いています。